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「超」整理法との出会い

それは1999年、大阪でのこと。

図書館と書店巡りが趣味であった私。元よりオタク気質、紙類のため込み具合がややも異常でありました。本と書類とパンフレットなどに囲 まれて、分類が追いつかなくなっていたのです。

そんなある日、図書館で整理法の本を探していたところで、野口悠紀雄教授の『「超」整理法』に出会ったのです。

「分類しない」

この一言にすべてを委ねようと、その場で決心しました。楽して良いんだ、とも思ったのです。さっそく書店で『「超」整理法』を購入。「押し出しファ イリング」を導入したのです。

「押 し出しファイリング」の対象は、重要な書類から雑多なパンフレットまで全くの不問。大まかな名称と日付を角2封筒に書き、ひたすら棚に格納していきます。 再度使ったり、新しく格納するものを棚の左上方向へ。使わない・参照しない書類は棚の右下方向へ。書類をわざわざ分類せずとも、次第に時系列に使った(参 照した)書類が並んでいきます。

不思議と「あの書類、いつごろ見たなあ」というのはぼんやりとでも覚えています。なので、封筒の列にあたり をつけて探すと、わりとすぐに目当ての紙類が見つかるのです。これは分類上手を自負する方から見れば、無駄なアクセスタイムを使っているようにうつるで しょう。しかし、「押し出しファイリング」の中に確実にあることのほうが、やがて破たんする分類による格納先から紙を探すよりも、安心度がなにより高い。 「あの分類だったかな、こっちにしまったかな」とあてなき旅路を行くより、押し出しファイリングの中を探す方が、じつは平均アクセスタイムも激減すること に気づいたのです。

書類の分類という重圧から解放された私。ほどなく、野口教授発案の手帳、「超」整理手帳をも導入するのですが、そのお話はまた次回に。

(2016-11-29)

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